美食と嘘と、ニューヨーク

旦那が、“これ、たぶん面白いと思うよ。”と薦めてくれた『美食と嘘と、ニューヨーク』。これも年末年始に読んでみたんだけど、確かにとっても面白くて、私好みだった。あらすじはこんな感じ。

主人公はニューヨーク大学の大学院へ進学するためマンハッタンにやってきたばかりの女の子、ティア。かつて<カレッジシェフ>としてニューヨーク・タイムズに大きく取り上げられたこともある彼女は、料理本を出版できるようなフード・ライターを目指し、食品学を学んでいる。彼女が出逢ったのは、秘密を抱えた大物料理評論家。世界一美味しい街の高級レストラン業界の裏側は?

ニューヨークってこんな街なんだろうなあ、、って思った。私がニューヨークに行ったのは、もう20年も前。その頃に2度、1週間ほど滞在して、ニューヨークを満喫したけど、またたぶんどんどん変わってるんだろうな。東京も結構ワクワクさせてくれる街ではあるけど、ニューヨークはその何十倍もすごいんだろうな、って思う。
競争が激しく、夢を持つ人が世界一集まってくる大都会ニューヨーク。そこで生き抜いて自分の夢を叶えるって、実力だけでなく運も必要なんだろうなあ。ちょっとした魔法が必要なんじゃないかな、って思う。そんな世界を感じさせてくれる作品だった。ちょっと『プラダを着た悪魔』を思い出させた。その世界を、レストランやフードライターの世界に移した感じ。
それにしても、やっぱり、一流ブランドの服やバッグって特別な力を与えてくれる武器なんだよね、、って。こういう作品を見ていると思う。NYのような大都会でこそそういう戦闘服が必要なんだろうな。
いろいろ面白い料理のアイデアや、知らないハーブの名前、え?と思う食材の組み合わせなど、ディテールもなかなかに楽しめた。食に興味のある人は特におすすめ。この本を読み終えて、たまにはミシュラン星付きのちょっと気取ったレストランで食事するのも良いよなあ、、ってちょっと思った。最近はつい居酒屋に足が向くんだけどね。