ユダヤ警官同盟

ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)

ユダヤ警官同盟〈下〉 (新潮文庫)

この前もブログに書いた、『ユダヤ警官同盟』を読了。すごく面白かった。
この作品は、改変歴史SF+ハードボイルド・ミステリー、というジャンルを横断する作品だったけれど、その特徴をすごく生かした作品だった。もし、イスラエル建国がうまくいかず、ユダヤ人の行き場がなくて、アラスカのシトカにユダヤ特別区が作られていたとしたら、確かに世界はこんな風だったかもしれないし、こんな事件が起こったかも、、と思わせる作品だった。今、現実にエルサレムで起こっている事と、この本の中の出来事を考え合わせると、もっといろいろ考え込んでしまうというか。単なるミステリーとしてもとても面白い出来だった。下巻の途中からはもうハラハラドキドキ。“ランツマン、そんな無茶して大丈夫?”とか、“元妻で今上司のビーナ、めっちゃかっこいい!”とか、すごくストーリーに引き込まれた。
で、イディッシュとかユダヤとか言って、この本の事を興奮して話す私に、旦那は一冊本を貸してくれた。
イディッシュ文化―東欧ユダヤ人のこころの遺産

イディッシュ文化―東欧ユダヤ人のこころの遺産

ということで、次はこの本を読もうっと。