NHKのドキュメンタリー

【ETV特集】「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2か月~」2月12日(日)午後4:05総合テレビで再放送
木曜日の夜中、再放送されていたドキュメンタリー番組、『ネットワークでつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2か月〜』を見た。元理化学研究所の岡野眞治博士、元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士、京都大学広島大学長崎大学放射線観測、放射線医学を専門とする科学者達が、ネットワークを組んで、震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成。観測チームは、周辺地域の土壌、植物、空気中の粒子を採取し放射線量を計測する一方、岡野博士が開発した計測機を自動車に搭載して、福島県内の道路2000キロを走破した。その模様を淡々と記録し、紹介している番組。
原発事故のあと、住民の方が避難していた浪江町赤宇木の避難所が、実は浪江町の駅前なんかよりずっと放射線量が高い、いわゆるホットスポットだったという事実が発覚したり。木村真三さんたちがこうやって計測して住民の方々に教えてあげなかったら、別の場所への避難がもっと遅くなっていたのでは??と番組を見ていて思った。未曾有の事態とはいえ、こういう細かい対応って全然できてなかったんだなあ、、とあらためて思ったり。
放射能汚染地図を作っていかれる過程を淡々と追った番組なんだけど、そこで出会う住民の方達の現状や苦悩が、見ててとてもつらく、胸が苦しくなる内容だった。その番組のラストがまた、、つらくて。避難所から自宅に一時帰宅した住民の方。家で飼っているペットに定期的にえさをあげに帰ってるとのことで、そのえさをあげている様子が映っていた。猫ちゃん6匹にわんちゃんが2匹。で、番組ラスト、その一時帰宅した住民の方が、避難所に戻るため車で出発したら、その車の後を一生懸命わんちゃんが追いかけてきてる姿がうつっていた。それがもう切なくて、、。避難所にそんなたくさんのペットを連れていくわけにはいかないので、飼い主の方は泣く泣くその子をおいたまま車で走り去ったのだ。なんだかその飼い主の方の気持ちも考えるとものすごくつらいし、置き去りにされて、どこまでも車を追いかけてこようとするわんちゃんもかわいそうでかわいそうで、、。
なんで寝る前にこんな番組見ちゃったんだろう、、とすごくブルーになって、実はその後、眠るに眠れず。涙は出てくるし、、。本当、まいった。
でも、その翌日、旦那がネット検索して知ったことを私に教えてくれた。その、車のあとを一生懸命追いかけてきたわんちゃんは、その後、動物愛護のボランティアの方に救われて、今、石川県のお宅で預かられてるとのこと。
■福島県のわんちゃん | 猫福<にゃんぷく>ふくちゃんの猫の里親募集ブログ - 楽天ブログ
番組ラストのわんちゃんの姿があまりにつらく、胸が痛かったので、その子が無事に助かっていたことは本当に嬉しかったけれど、それだけでなく、そんなつらい思いをしている人がたくさんいること、いろんな事でどうしようもない胸の痛みを感じた。
でも、、見て良かったと思う。こんないい番組を放送してくれるなんて、さすがNHK。ちょっと見直した。