3月のライオン

3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオンの8巻。表紙のイラスト、そういう意味だったんだ、、って読み進むうちにわかった。66歳の柳原棋匠の独白がものすごく胸にぐっときた。

どこへ行っても 自分が一番歳上になってから いったいもうどれくらいたつだろう
一緒に戦ってきた仲間も いつしか 一人消え 二人消え
後に残ったものは 年老いた身体と 託されたこのおびただしい数のたすきだけ、、
重てえなあ 

「さよならだけが人生だ」
誰が言ったんだっけ? せいせいとした良い言葉だ、、
一人ずつ欠けていく事も解ってる 将棋からも人生からも
でもな 俺は覚えている 好きなヤツも嫌いなヤツも 山ほどいたが 間違いねえ
今の俺は その 全部のカケラでできている

18歳の主人公より、圧倒的に柳原棋匠の年齢に近い私。この心境にいたるまではまだ時間がかかると思うけど、ちょっとだけわかるような気がする。そして、この潔さは本当にかっこいいなあ、、って思った。やっぱ3月のライオンの登場人物はみんなかっこいいよ。みんな味がある。ひとりひとりの人物にちゃんと物語があるのがいいなあ。