あまちゃん

とうとう震災の日がきてしまった。実際の映像を流さないで、ジオラマで表現しているところが、さすがうまいなあ、、ってかなり感心した。それで十分こちらに伝わってきた。
大吉さんの口ずさむゴーストバスターズになんだかうるっときてしまった。自分も未曾有の経験で恐いはずなのに、自分がまず落ち着かなくては、と思う立派な大吉。自分を勇気づけるために、ゴーストバスターズを歌いながらトンネルを歩いていく姿に感動してしまった。トンネルの先には、見たことのない情景が広がっていて。その状況も、大吉とユイちゃんの表情で表現しているところが、このドラマならではと思った。
東京の様子もすごくリアルだった。私のあの日、あの瞬間をすごく思い出しちゃったよ。あの時、お友達の携帯のワンセグで、津波の映像を見てただただ驚いて。車が流されていく様子に、「え?うそ?これ船でしょ?海の上の船だよね!」なんてぼけた事を言ってた私。「違うよ!これ車だよ!津波で車が流されてるんだよ!!」という友達の言葉がどうしても信じられなくて。起こってる事が全然理解できていなかった。そんなあの日の自分の情景までしっかり思い出してしまった。
震災当日を描いた翌日の放送では、わりとサラッと1ヶ月の時間の流れを描いてくれて、それもうまいなって思った。そう、クドカンが描きたいのは震災そのものではなく、震災を通して、北三陸あまちゃん世界の人たちがどうやって復興に立ち上がっていくか。それなんだよね。私が見たいのもそんなドラマ。だから、これから描かれていくところをしっかりみたい。北鉄が再開、銀河鉄道999がBGMになって、沿道の人たちが北鉄に手を振るシーンは胸にじ〜んときた。まさに、“第三セクター、なめんなよ!”だよね。