ブエルタ・ア・エスパーニャ


8月24日に開幕したブエルタ・ア・エスパーニャを見てる。スペイン一周の自転車ロードレース。ツール・ド・フランスに比べれば小規模で、のんびり開催されている大会だし、アンディ君など私の応援したい有力選手も出てないから、かえってのんきに観戦できて、それはそれですごく楽しい。jsportsのハイビジョン映像を見ていると、スペインの美しい景色がすごく楽しめて、まるで自分が一緒に走ってるくらいの感覚で見れる。ハイビジョン映像ってやっぱりすごい迫力と美しさだなあってしみじみ。
スペインに取材に行ってきたカメラマンのよもやま話なんかもすごく興味深く聞けた。ツール・ド・フランスや、ジロ・デ・イタリアは、スタート地点に1時間くらい前に行っても、すでに人がいっぱいですごく盛り上がってるのに、ブエルタは、1時間も前に行っちゃうと「あれ?レースって今日本当にあるの?」くらいのんびりした雰囲気らしい。なんかわかるな〜。計測の結果もなかなかテレビ画面に出てこない、順位もなかなかわからない、大会本部が選手を表彰する順番もばらばら、式典の進行もなんか適当、でもなんかそのゆるさがすごくいいんだよね〜。カメラマンの人がスペインの気に入ってるところは、食事が美味しいのと、レストランが遅くまであいてるってことだった。レストラン!確かに遅くまであいてるけど、そもそもオープンするのがめっちゃ遅いよね。スペインに行ったのってドイツに住んでいた頃、バルセロナに一度行ったきりなんだけど、その時もレストランの開く時間のあまりの遅さに愕然としたもん。なにしろ夜9時頃からやっとオープンするんだよ。いくらなんでも遅すぎでしょ。まあ、それにはわけがあって、スペインって昼食後にシエスタの時間(とはいえ、今都市部では家に帰って昼食をとったり昼寝をしたりするケースは減ってるそうだけど)があったりして、お昼休みが15時半くらいまで、その後またお仕事ってわけで、全体に午後の時間が遅くなるんだよね。だから18時頃は夕方のおやつの時間で、21時頃からやっと晩ご飯になるみたい。ドイツに住んでた頃の私たちって、朝はちゃんと食べるけど、昼は菓子パン一個くらいで、夕方6時頃から晩ご飯を食べるってのが習慣づいてたから、18時頃おなかへっちゃって。そういう時にはバルでタパスっていう風にすればよかったんだけど。どうしてもちゃんとしたレストランでご飯が食べたくて。夜遅くなるまで一生懸命空腹を我慢したのがなつかしい思い出。そのぶん、食べたご飯はとっても美味しく感じたけどね。
自転車レースで取材に行った人なんかは、晩ご飯食べられるのは夜遅くなって11時とかになっちゃったりするみたいだけど、そのくらいの時間でもスペインなら全然OKなのがうれしかったそうで。スペインのクラブは、明け方4時頃が一番盛り上がってるし、、なんて言ってた。すごい夜更かしだよね。そんなスペイン四方山話を聞きつつ、レースで美しい景色を堪能できるし。やっぱ自転車ロードレース中継はいいなあ。