十日間の不思議

十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)

十日間の不思議 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-1)

ミステリーっていうとやっぱりこの人のは読んでないとね、、と言われるエラリー・クイーン。でも、実はあんまり読んでないんだ、私。確かXの悲劇とYの悲劇は遠い昔に読んだような記憶があるんだけど、、。どうだったっけ?そんな訳で久しぶりに本格ミステリが読みたくて手に取った一冊。旦那のおすすめ、ライツヴィルシリーズ。あらすじはこんな感じ。

血まみれの姿でクイーンのもとを訪れた旧友のハワードは家を出てから十九日間、完全に記憶を失っていたという。無意識のうちに殺人を犯したかもしれないので、ライツヴィルへ同行してほしいと彼はエラリイに懇願した。しかしエラリイが着くのも待たず、不吉な事件は幕をあけた。正体不明の男から二万五千ドルでハワードの秘密を買えという脅迫電話がかかってきたのだ! 三たびライツヴィルで起こった怪事件の真相とは?

あんまり書くとネタバレになっちゃうけど、みんなが実は真犯人に操られていたっていうのがすごく面白かった。さすがクイーンだなあ。やっぱり。ラストの終わり方もすごくかっこよくて。いろんな作家のいろんな作品に影響を与えたっていうのもうなずける。