こころ

夏目漱石の『こころ』。よく教科書に載ってるという事を聞くけど、私の中学や高校の教科書には、『こころ』は載ってなかったと思う。で、なんと今まで読んだ事がなかった。新聞で100年を記念して再掲載される事になった時、読んでみようかなって思ったんだけど、その時もついつい見過ごしちゃって、、。そんなわけでずっと機会を逃してたんだけど、NHK BSプレミアムで放送された『漱石「こころ」100年の秘密』を見て、やっぱりすごく読みたくなり、電子書籍をダウンロードして読んでみた。
夏目漱石晩年の作品って事だったから、もっと年配の人の事を書いているのかな、なんてイメージが有ったんだけど、若者の話だったのね。文章も読みやすく、すっと入ってくる文章だった。そう言えば、青春小説の『三四郎』も面白かったもんなあ。こころは、まさに心の葛藤の物語だった。三章の先生の遺書がなんとも深くて、いろいろ考えさせられたなあ。でも、最後「え??これで終わり??」と思っちゃった。あの後、汽車に飛び乗った“わたし”はいったいどうなったんだろう。気になる、、。