英国一家日本を食べる

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

これを初めて銀座の教文館で見かけて、ぱらっと立ち読みしたらあまりに面白そうだったので衝動買いしたのが、2013年の6月。その時の日記はこれ。
2013-06-04 - himekaguraの日記;ibid.
英国人で、しかも料理の知識についてとても詳しいフードライター、マイケル・ブース氏の視点がすごく面白くて、あっという間に読んじゃったんだけど、たまに読み返してみてもすごく楽しい本。家族四人で、子供まで連れて日本中を旅していろいろ食べているのがすごいなあって思った。子供の感想も新鮮だし。その後、いろいろ続編が出たところを見ると、かなり売れたみたいで。その本『英国一家日本を食べる』が、なんと今度はアニメになるんだって。かなりビックリ。アニメ化されちゃうくらい人気が出たリポートだったのね。
そのアニメが放送される前に“英国一家が日本を食べちゃうワケ”という特集番組が放送されていたので、見てみた。これには、実際にマイケル・ブース氏が出演して、いろんなお店で焼き鳥を食べたり、天丼を食べたりしつつ感想を言ってくれてたりしてそれもなかなか面白かった。彼がそもそも日本料理にすごく惹かれたのは、その食感だったのね。確かに、日本料理って結構いろんな食感を大事にしてるかも。パリパリ、サクサク、ふんわり、ジュワーッ、、いろんな料理にいろんな食感があるし、食べてる途中で食感が変わったりするしね。外はサクサク、中はふんわり、、みたいな。味付け的には、ちょっと外国人にとっては薄味に感じるかもなあ、、って思ったりもする。こっちが外国に行くと、味付け濃いなあ、、って思うもんね。
最近、ロンドンではラーメンが人気っていうのも紹介されていて面白かった。昔は、日本料理で世界に知られてるのって寿司くらいだったもんね。日本式のラーメン(もともとは中国のものだけど)文化って確実に世界に広まりつつあるんだなあ、、って思う。和食か?って言うとちょっと違う気もするけどね。この本の中で、マイケル・ブース氏は、「次に世界進出できそうなのはお好み焼きかも!」なんて書いてたけど。ぼてじゅう、世界進出を検討しないかしら、、。
マイケル・ブース氏は、「寿司、ラーメン、焼き鳥はヨーロッパで人気が出ていますが、他の日本料理は全く知られていません。他にもいろんな料理があるのに。どう思われますか?」と菊乃井のご主人に尋ねていた。菊乃井のご主人は、「昔、イタリア料理と言えば、スパゲティとピザ以外日本では知られていませんでした。和食を外国の方に知っていただくのも、まずは最初の一歩からですよ。」と答えてた。そうだよね〜。昔、ドイツに住んでいた頃お医者さんに「日本人って、寿司と魚以外何を食べてるの?」なあんて聞かれたよなあ。あの頃から比べれば、それでもラーメンと焼き鳥が知られるようになっただけでもすごい事かも。
アニメ『英国一家日本を食べる』の本放送の予定は、総合テレビで、4月16日より(木)午前0:40〜1:00、再放送は(火)午後4:05〜4:25との事。興味のある方は是非。