四十九日のレシピ

四十九日のレシピ

四十九日のレシピ

NHKでこのドラマをやっていたのは、2011年の早春、震災直前の頃だった。和久井さんの演技に感動して、原作本も買ってあったんだけど、なんだかついつい読みそびれてて、まだ読んでなかった。これから読まなくちゃ、、とまた出してきた。ドラマもすごく良かったし、映画にもなって、映画も見たけどすごく良かったんだよね。
その四十九日のレシピに溢れていた思いが、ここ最近なんだか、より深く理解できるようになった気がしてる。この作品の中で、主人公が、亡くなった継母“おっか”の為に、年表を作って、その年表をみんなで埋めていく、、というシーンがあった。そうやって、亡くなった人のいろんな足跡をたどって年表を埋めていくのがすごく供養になる気がするし、残された自分の気持ちも少し救われる気がする。
この前訃報を聞いたお友達のMさんについて、今、私はいろんな人に想い出を聞いて、その年表を埋める作業をしている。自己満足な気もするんだけど、こうやって彼女の想い出を大事にしたいなあ、、って思ってる。
その作業をしながら、もう一つ、大事なことを思い出した。15年前に亡くなった親友のZちゃんの事。時間がたつ間にいろんな事を忘れてしまうかもしれないから、なるべくいろんな事を細かく思い出してちゃんと書きとめておかなくては。Zちゃんは、結婚もしていなかったし、一人遺されたお母様もご高齢だったし、彼女の事を思い出すのは親しかった友人だけかもしれないから。忘れないように、彼女の年表もちゃんと書いておかなくては、、。そして、必ず月命日には忘れずお線香をあげないとなあ、、ってあらためて思った。