倉本聰コレクション〈1〉 前略おふくろ様PART1-1―scenario1975
- 作者: 倉本聰
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 1983/01
- メディア: 単行本
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このドラマの主人公は、板前の青年サブ。演じてるのはショーケン。ヒロインはとっても可愛かった坂口良子演ずるかすみちゃん。料亭・分田上の仲居で鳶の頭領の一人娘。愛嬌があってルックスも可愛いけど、結構気が強い。そこに絡んでくるのが、主人公のはとこ役の桃井かおり演ずる海ちゃん。主人公は“恐怖の海ちゃん”って呼んでるんだけど、本当、確かに恐怖の海ちゃんだわ、、と思うくらい、やりたい放題のトラブルメーカーな海ちゃん。さしずめ、ショーケンがカンチで、坂口良子と桃井かおりが両方とも赤名リカって感じ?桃井かおりの方は、漫画の赤名リカをもっとスーパーにした感じで、自分勝手でやりたい放題で、でも自覚が無くて悪気がないから余計に手に負えない感じの人。いやあ、、海ちゃん最強だわ。リカに勝つわ、、なんて読みながら笑っちゃった。
ちょうど深川にも高速道路が通る事になり、その影響で、料亭が立ち退かなくてはならなくなったりするんだけど。その頃の事、魚松の大将なんかはよく知ってるんだろうなあ。このドラマの頃もずっと木場にいて、このドラマの世界と同じ空気の中を生きてたんだよなあ、、なんてちょっとしみじみ思った。このドラマに出てくるちょっと強面の鳶の兄貴分、半妻さん(室田日出男)が、戦争の時に疎開していた話をしていて、その時深川が空襲でやられたと聞いて、子供達がみんな不安で泣いてた、、って話していたシーン。この前魚松の大将に聞いた、木場のあたりも全部空襲でやられて焼け野原になった、、なんて思い出話を思い出した。魚松の大将って半妻さんと同じ年代なんだなあ、、ってしみじみ思ったり。
いろんなところがとても懐かしいドラマだった。シナリオ本っていうのもなかなか面白いね。Part2も借りてきて読んでみよう。