前略おふくろ様

1975年から1977年まで放送されたテレビドラマ『前略おふくろ様』。もう今から40年前に放送されたって事だよね。私は、昔放映されていた頃、ところどころ断片的に見た記憶があるんだけど、ほとんど全然覚えてなかった。旦那は高校生の頃通し(再放送)で見て大好きだったみたい。そのドラマをこの前CSで再放送していて、そのうちの何回かをちょこっと見てみた。このドラマって深川が舞台だったんだ。私が住んでる場所は深川のすぐ近くなんで、すごく親しみ深い場所でもある。出てくる地名も、深川や清澄町、木場、錦糸町あたり。いつもうろうろしてる場所やん、、って思うとすごく親しみ深くて。ドラマの中身が知りたくなって、図書館で見つけたシナリオ本を借りてきて読んでみた。
このドラマの主人公は、板前の青年サブ。演じてるのはショーケン。ヒロインはとっても可愛かった坂口良子演ずるかすみちゃん。料亭・分田上の仲居で鳶の頭領の一人娘。愛嬌があってルックスも可愛いけど、結構気が強い。そこに絡んでくるのが、主人公のはとこ役の桃井かおり演ずる海ちゃん。主人公は“恐怖の海ちゃん”って呼んでるんだけど、本当、確かに恐怖の海ちゃんだわ、、と思うくらい、やりたい放題のトラブルメーカーな海ちゃん。さしずめ、ショーケンがカンチで、坂口良子桃井かおりが両方とも赤名リカって感じ?桃井かおりの方は、漫画の赤名リカをもっとスーパーにした感じで、自分勝手でやりたい放題で、でも自覚が無くて悪気がないから余計に手に負えない感じの人。いやあ、、海ちゃん最強だわ。リカに勝つわ、、なんて読みながら笑っちゃった。
ちょうど深川にも高速道路が通る事になり、その影響で、料亭が立ち退かなくてはならなくなったりするんだけど。その頃の事、魚松の大将なんかはよく知ってるんだろうなあ。このドラマの頃もずっと木場にいて、このドラマの世界と同じ空気の中を生きてたんだよなあ、、なんてちょっとしみじみ思った。このドラマに出てくるちょっと強面の鳶の兄貴分、半妻さん(室田日出男)が、戦争の時に疎開していた話をしていて、その時深川が空襲でやられたと聞いて、子供達がみんな不安で泣いてた、、って話していたシーン。この前魚松の大将に聞いた、木場のあたりも全部空襲でやられて焼け野原になった、、なんて思い出話を思い出した。魚松の大将って半妻さんと同じ年代なんだなあ、、ってしみじみ思ったり。
いろんなところがとても懐かしいドラマだった。シナリオ本っていうのもなかなか面白いね。Part2も借りてきて読んでみよう。