- 作者: 水川隆夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本
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漱石って4回京都を旅行しているんだけれど、いろんな見所をしっかり回ってるんだなあ、、って。足跡をたどりつつ、私もものすご〜く京都に行きたくなってしまった。一力でお茶屋遊び、、なんてのはまあ無理だし、それはいいけど、他に漱石がやっているいろんな事やりたいなあ、、って。天龍寺のお庭もまた見てみたいし。宇治の平等院鳳凰堂って子供の頃に見たっきりだけど、もう一度見たらどんなだろう、、って思ったり。彼の行った先々を、私も見て回りたくなった。京都って子供の頃はよく行ったんだけど、28歳で東京に引っ越してきてから、行きにくくなっちゃったもんなあ。また行ってみたい場所がいっぱいあるんだけど。
漱石は徒歩で比叡山に登っちゃうのはすごいなあ。ちょっと私には無理だわ。それこそ、『虞美人草』で甲野さんが、あまりに苦しくなって仰向きに寝転んじゃうシーンがあったらしいけど、、私もそうなっちゃいそう。今はケーブルカーがあってよかったわ。
最初に漱石が京都へ来た時に、どうも“ぜんざい”に違和感を覚えたみたいだけど。彼はお汁粉好きだったそうで。それってちょっとわかる。逆に、関西から東京へ行った私には、お汁粉がどうにも違和感だったので。今でも京都でおぜんざい食べたいな、、って思ってしまう。そんなささいなところにもちょっと共感しちゃったりして。
思えば、偉そうな事は言えない私。そんなに漱石を読んでないんだよね。中学生の頃に『坊ちゃん』読んだくらいでずっと読んでこなかった。この数年で、『こころ』と『三四郎』を読んで、“漱石ってやっぱり面白い!”って思った。また読まなくちゃ。とりあえず、『虞美人草』は読まないとね。