真夏の方程式

ガリレオシリーズの映画化作品『真夏の方程式』を見た。なかなか面白かった。
映像がとっても美しかった。あれは伊豆あたりでロケしたのかな?海がきれいで、風景がきれいで。なんだか遠い昔に夏休みを過ごした場所のような。湯川先生と少年の実験もなんだか楽しかった。
話自体は、、なんていうかちょっと救いがないなあ、、って思った。東野圭吾の作る話って、結構救いのない話が多いかも。これも、普通に解決するよりも重いなあって。守られたはずの人間は、でもずっと重荷を背負って生きていかなければならないし。あの子供は、ある事をずっと背負わなくてはならなくなった。一生。それも重いなあ、、って。でも、現実の世界ではそんなにいろんな事がなんでもすぱっと解決するわけではなく。だから救いのない現実でもなんとかそれを背負いつつ、それでも生きていかなくちゃいけないんだよね。答えなんて簡単には言えないよなあって。そんな複雑な思いを抱かせるラストだった。あの連ドラの軽さと違って重い作品だった。『容疑者Xの献身』の方が私は好きだったけど、あれとはまた違う重さがあるなあと。しみじみ。