地下鉄(メトロ)に乗って

以前見ようと思って結局見損ねていた映画。BSでやっていたので見てみた。やっぱり、なかなか面白かった。あらすじはこんな感じ。

衣料品の営業マンの長谷部(堤真一)は地下鉄の駅で父(大沢たかお)が倒れたという伝言を聞く。彼は地下道を歩きながら、暴君の父と口論して家を飛び出し、帰らぬ人となった兄のことを思い出していた。そのとき、彼の前を亡き兄に似た人影がよぎる。必死で追いかけて行くとそこはオリンピック景気に沸く昭和39年の東京だった。

地下鉄の駅の通路でタイムスリップするんだけど、最初にタイムスリップするのは永田町と赤坂見附の間の乗り換え通路あたり。確かに、永田町と赤坂見附の乗り換えって遠くて長いんだよね〜。道に迷いそうなくらい。あそこなら、確かに別の時空に迷い込んでもおかしくないわ、、って思うくらいだよ。そこから、最初に出てきたのが、東京オリンピック直前の中野、鍋屋横丁のあたり。鍋屋横丁って、母の実家の菩提寺がその近所で、祖父や祖母の法事っていうとそこのお寺に行くので、「あのあたりってこんな感じだったんだなあ。」となんだか興味深かった。主人公のタイムスリップは、もっと何度も時代をさかのぼっていき、終戦直後の東京や、まだ戦争中の東京にも行くんだけど、それもとても興味深くて。ちょうどこの前、義父から終戦直後の頃の苦労話をあれこれ聞いていたので、こういう混乱期にこんな感じで義父たちは生きてたんだなあ、、ってしみじみ思ったり。そういうところはとても興味深かった。この時代にさかのぼって、自分の親の様子を見てみたいなあ、実際に自分の親に出会ったらどんな風に思うんだろう、、なんてね。いろいろ考えてしまった。映画の最後の方に、若干腑に落ちないところもあったものの、全体としてとても興味深くて面白い映画だった。今度いつか義父と一緒に見て、感想を聞いてみたいな。