蜘蛛の巣

蜘蛛の巣 下 (創元推理文庫)

蜘蛛の巣 下 (創元推理文庫)

上巻を読み終えた『蜘蛛の巣』。あんまり面白いので、すぐ下巻が読みたくて、急いで買いに走ってしまった。
7世紀のアイルランドを舞台にしているんだけれど、それが生き生きと描かれていて本当に面白い。
主人公は、アイルランドの修道女で、資格を持った裁判官。
彼女と一緒に事件の調査をするのは、サクソン人(今で言うとイギリス人?)。そして、重要人物として出てくるのが、ローマ教会派の神父や、土地の人々。
アイルランドのその時期の法律と、サクソンの法律もかなり違うし、考え方も違うんだな、、とか。ローマ教会派と、アイルランドもともとの地域に根付いた信仰と結びついたキリスト教は、かなり考えも違うんだ、、とか。そんな事がいろいろわかって面白い。
それに、中心となる事件を調査していく主人公達を見ていると、その場面は、まるで古い因習にとらわれた村を地道に聞き込んでいく金田一耕助のようでもあり、、推理物としてもなかなかいけてる。
ブログ書き終えたら、早速続きを読もうっと。犯人は誰なのかな。