『死体は笑みを招く』

死体は笑みを招く (創元推理文庫)

死体は笑みを招く (創元推理文庫)

私の大好きな、ドイツミステリのオリヴァー&ピアシリーズ。本当は、ドイツ出版の順番で言うと、第二作なんだけど、日本ではまだ未翻訳だったのが、ようやく出版されていたのを本屋さんで発見。早速買ってきて読んだ。やっぱり面白い!あらすじはこんな感じ。

動物園で左腕と左足が切断された死体が発見される。殺人捜査課の刑事オリヴァーとピアたちの捜査で、被害者は環境保護活動家だと判明。彼は動物園付近の道路建設における環境破壊や動物園のあり方を批判していた。殺人の動機はそこに? だが被害者は様々な人間に憎まれており、捜査をすればするほど容疑者が増えていく。さらに第二の殺人が……。『深い疵』で大ブレイクした〈ドイツミステリの女王〉が贈るスピード感抜群の警察小説!

ピアとザンダーは、この事件で知り合って親しくなったのね、、と、この続きを知ってる私からしたら、ザンダー園長が犯人でない事だけはわかっていたけど。それにしても、かなり最後の方まで犯人がわからなかった。やっぱりネレ・ノイハウスは物語作りがすごくうまい。
環境保護活動家に、土木工事の賄賂、それにネットゲームまで絡んできて。ストーリーがどんどん展開していくのが面白い。怪しい人間はいっぱい出てくるんだけど、最後まで絞りきれなくて。最後の最後は、思いっきりだまされていた。オリヴァーの推理に引っ張られちゃったやん、、とかね。すごく面白かった。まだまだこの続きがドイツでは発表されてるみたいだし、ドラマ化もされて人気が出てるみたいなので。酒寄先生、この続きの翻訳もよろしくお願いします!!新作の出版が待ち遠しいな!