つまみぐい文学食堂

つまみぐい文学食堂

つまみぐい文学食堂

行き帰りの電車の中なんかで、ちょこちょこ楽しく読んでいるつまみぐい文学食堂。
結構内容が多岐にわたっていて、とても面白い。なんとなく、たくさんの本をちょっとずつ読んだ気分にさせられるなあ。
人が人の肉を食べるとこ、とか、ちょいえぐいシーンなんかも取り上げられているけど、やっぱり私としては、美食の限りを尽くしたメニューが出てくるところが楽しく読めるかも。
私が、英米文学で、食に関してすごく印象的だったのは、『風と共に去りぬ』の、最初の方のシーン。スカーレット・オハラが、パーティに行く前に、思い切りコルセットを締められてるシーン。
「こんなにきつくしめられちゃったら、パーティですごいご馳走が出るのに、ほとんど食べられないじゃない。」とぼやくシーン。この本にもちょっとだけ取り上げられていたけど、すごく印象的なシーンだった。
山海の珍味が出てくるのに、ほとんど一さじずつくらいしか食べられないなんて、もったいない話だよなあ、、と大筋とは関係ないところで、すごく引っかかった覚えがあるので。(私ってば、根っからの食いしん坊?)
オー・ヘンリーって、若い人には甘いけど、中年以上にはやたら厳しい、なんて事実も初めて知ったりして。
この本を読んでいると、英米文学の古典はそこそこ読んだり知ってたりするけど、現代作家のってあんまり読んでないなあ、、と反省。イギリスっていうとミステリーばっかり読んでるからか。