夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

買ったまましばらく放置してあった『夜のピクニック』。
読み出すと、面白くて、しかも読みやすかったので、一気に読んでしまった。
高校の行事で、夜歩く、、という行事。我が母校でも「夜行登山」があったので、すごく懐かしい。
この本を最初に見たとき、「これってうちの学校のこと?」って一瞬思った。
実際は、この物語の中の学校とはちょっと行事の中身が違っていたけどね。
この小説は、その“歩行祭”の、ほぼ丸一日のことを描いた小説。
一日の出来事をうまく小説にまとめたなあ、、と感心。
実は、その歩行祭で“恋の告白”とかをするのかな?なんて勝手に思っていたんだけど、そんな陳腐な中身ではなかった。
数人の登場人物の人間模様と、心のひだをうまく描いていて、もつれた糸を、その一日の間にだんだんとほどいていく、、という過程がすごくよかった。
読後感もさわやかだし。これはおすすめ。
青春やなあ〜。って、懐かしく、ちょっと胸の奥が暖かくなりました。
やっぱり、いい本っていいなあ。
夜のピクニック 通常版 [DVD]

夜のピクニック 通常版 [DVD]

映画の方はどうだったんだろう?借りてきて見てみようかな。