関西弁四方山話


この前の大阪弁についての日記に対する皆さんのコメントを読んでいたら、やっぱり「もむない」とか「にぬき」など、ディープな大阪弁については知らない方も多いみたい。私も、いろいろ忘れてる大阪弁が多くて、あの後、ネットなんかに出ている大阪弁講座や、泉州弁、堺弁のページなどをいろいろ興味深く読んじゃった。
そういえば、遠い昔は花登筺のドラマなんかで大阪弁、それも船場言葉がしっかり再現されていて、そこで覚えた言葉も結構あったっけ。その頃は、いとはん、こいさん、って、誰のこと??って感じやったけど。それに、松竹新喜劇を見ていたら、やっぱり自分では使わないようなディープな大阪弁をいろいろ覚えることができたなあ。
生粋の大阪人ではなかった母だけれど、「あんじょうやりや。」とか、「あんたら、何ほたえてんの?」とか、その程度の大阪弁は普通に使てたっけ。
以前、フランス語教室に通っていた時、そこのフランス人の先生に面白い話をしてもらったのを思い出した。彼は、フランスの東洋言語文化研究所で日本語を習得し、その後大阪外大に留学生としてやってきたらしい。自分は日本語を完璧に学んできた、と思ってやってきたのに、いざ大阪に着いてみたら、周りで話されてる言葉が、全然自分の勉強してきた日本語と違う!と愕然としたとか。まず、「あかん」って何??と思ったところからつまづいたらしくて。
そんな彼が、ある日、駅で「この電車は○○駅に行きますか?」と尋ねたところ、返ってきた返事は、「いかへんで」。「いかへんで」というのは、行くのか行かないのか??さっぱりわからなくて大ショックだったらしい。大阪出身の私は、その話を聞いて大爆笑だったんだけど、彼にしたら、笑い事じゃなかったんだろうなあ。しばらく自信喪失してノイローゼになりそうだったんだって。でも、周りの人がみんなフレンドリーで親切だったから大丈夫だった、、と言ってたけど。確かに、日本語を学んで日本にやってきた外国人に、方言はちょっときついやろうねえ、、。