奇跡

奇跡(通常版) [DVD]

奇跡(通常版) [DVD]

『奇跡』という、去年6月に公開された映画。お友達のブログで知って、ずっと見たいなあって思っていたんだけど、ようやく見ることができた。あらすじはこんな感じ。

小学生の兄弟、航一と龍之介は、両親の離婚で、鹿児島と福岡で暮していた。新しい環境にすぐに溶け込んだ弟・龍之介と違い、鹿児島に移り住んだ兄・航一は、現実を受け入れられず、憤る気持ちを持て余していた。ある日、航一は、新しく開通する九州新幹線、「つばめ」と「さくら」の一番列車がすれ違う瞬間を見ると奇跡が起こるという噂を聞く。もう一度、家族で暮したい航一は、弟と友達を誘い“奇跡”を起こす計画を立てる。>

主人公の兄弟二人は、まえだまえだの前田航基、旺志郎。この子ら、『浪速少年探偵団』でも準主役やったけど、成長期の子供って一年で変わるね。浪速少年探偵団の時よりもっとちっちゃくて若い。それにしても、本当、この二人すっごく演技が自然で、わざとらしくなく、とってもうまい。息も合ってる。離婚したお父ちゃんのオダギリジョーが、なんか情けないけど、でもかっこいい父ちゃんなんだよね。弟が、父ちゃん大好きで、父ちゃんと二人暮らしでもなんとなく元気なのがよくわかる。お母さんの大塚寧々、おじいちゃんの橋爪功、おばあちゃんの樹木希林、みんなすごく自然でいいな。亡くなられた原田芳雄さんも出てて、存在感あるし。途中でちょっと出てくるりりぃもすごくいい。彼女の声がすごく素敵で。
周りの大人たちもすごくうまいんだけど、とにかく小学生の日常風景が、すごくナチュラルで、ドキュメンタリーみたいに思えるくらい自然に描かれてる。子供たちがみんなうまいんだよね。新幹線で奇跡を起こそうとする子供たちのロードムービーなんだけど、ちょっと『スタンド・バイ・ミー』を思い出す感じで。小学生の頃やったら、そういう“ありえへん奇跡”もなんだか信じてしまうかもなあって思う。そこも違和感ないし。なんだかとっても心温まる映画だった。見終わったあとにじわじわ心に温かいものが広がってくるような。自分の子供の頃をちょっと思い出したり。そんなほのぼの系の映画。おすすめです。