ごちそうさんの世界

朝ドラ、あまちゃんの時のような一生懸命さはないけど、一応ちらちら見てる。大阪編に突入して、キムラ緑子さんが出てきてるんやけど、画面を見ながら「おいこら、かまど〜!何すんねん!」とつい突っ込みをいれてしまう。キムラ緑子さんといえば、私にとっては、“グレーテルのかまど”のかまどなんで。あんまりいじめたら大阪のイメージ悪くなるやろ、、などとちょっと心配しつつ。でも、ちゃんと言い返せるめいこが良いし、意外とカラッとしてて、なんかコントみたいなドラマの進行なので、深刻さはなくて良いかも。あのかまど(長姉)と春子ママを対決させたら面白いやろうなあ、、なんて。あまちゃんにまだはまってる私はついつい思ってしまう。お膳をひっくり返されたら、たぶん春子ママはかまどを蹴って反撃するやろうなあ、、なんてね。

東西の味の違い。私でさえいろいろ思ったんやから、テレビもない、流通も今とは違う大正時代なんてもっとすごかったやろうなあ、、って思う。しかも大阪の人は、まだまだついこの前まで都は京都やったし、こっちが上方っていう意識強かっただろうから、正直東の味付けは見下してたんちゃうかな?と思う。それだけに、主人公が「普通の味噌や普通の醤油がない!」って言ってたら、かち〜ん!ときたと思うよね。ただのいじめとは言えないよなあ。
私は、母の実家が東京(祖父母が大阪から東京へ引っ越した)だったので、子供の頃からちょくちょく東京に行ってて、東京出身の叔母の料理も食べてたし、ある程度は東の味にも慣れていたと思うけど、それでもちょこちょこ違和感は感じていた。子供の頃、母の実家でいとこたちがあんまり美味しそうに納豆を食べているので、私も、、と箸をのばして、「あかん!やっぱり無理!」と思ったのがなつかしい。今は納豆も大丈夫になったけど。子供の時はちょっと涙目になっちゃった。
大人になって、90年に東京に引っ越してきて、最初に職場の社食で、つい気の迷いでうどんを注文しちゃった時は、「ひえ〜!これが噂の黒いうどんだし!」と思ったよ。今では、私の勤める職場の食堂では、うどんだしを関東か関西か聞いてくれたりするんだから、時代は変わったなあって思うけど。こっちでも関西風のヒガシマル薄口醤油も買えるしね。
高校時代の家庭科の先生S村T子先生の発言って今でもよく思い出す。「キッコーマン濃口醤油なんて、板東の田舎者が使うものです!」なんて言ってたなあ。誇り高い京女のS村T子先生。東京を板東呼ばわりなんて、、いつの時代に生きてる??って感じだったけど、それがとっても面白かった。ごちそうさんの、東西の味違いを見ててちょっとそんな事を思い出しちゃったりする。