サイドウェイズ

ちょっと映画話が続くけど、こちらは借りてきたDVDで見た一本。だいぶん前に、“痛快明石家電視台”でゲストに出た生瀬勝久が、この映画の時の苦労話していて、それが面白かったのでなんとなく見たいなあと思っていた。
ちょうどTSUTAYAで見かけたので、借りてきた。そんなに期待しないで見たんだけど、これが案外私にはまってすごく良かった。
ストーリーはこんな感じ。

仕事も私生活も冴えない中年シナリオライターの道雄は、親友の大介の結婚式に出席するためカリフォルニアを訪れる。結婚式前の1週間を使って大介と2人、カリフォルニアのワイナリーを巡る旅に出るが、その途上でかつて思いを寄せていた麻有子と再会し……。オリジナルはアレクサンダー・ペイン監督による第74回アカデミー脚色賞受賞作「サイドウェイ」。「20世紀少年」や「トランスフォーマー」で第2班監督を務めてきた日本出身の米国人チェリン・グラックが監督を務める。

ちょっと疲れてて、冴えなくて、元気がない感じの中年男を、小日向文世が良い感じで演じてるんだよね。そして、生瀬勝久は、とんでもなく調子の良い、いいかげんな奴の雰囲気をうまく出してて、その対比がまた面白い。もう残り少ないけど、やっぱり一応未来はあるんだよね、まだ、、という気持ちにさせてくれる、なんだか素敵な映画だった。そう、一番の近道がベストな道とは限らないんだよね。楽な生き方が出来るように選べば選べたけど、でも、楽するために生きてるわけじゃないんだし、、。という、二人の中年男のつぶやきがちょっと心にしみたりして。この主人公達とだいたい同じ世代だから、いろんなセリフが心になんとなく響いた。そして、なんだかワインが飲みたくなっちゃった。
オリジナルの映画の方は全然知らないんだけど、きっとその映画がすごく良かったんだろうね。リメイクの映画といっても、違和感なく見ることができた。同世代の人にちょっとおすすめ。