ペコロス、母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

ペコロスの母に会いに行く

NHKBSプレミアムドラマで放送された、ペコロス、母に会いに行く。録画してあったのを、ようやく見ることができた。胸にず〜んときた。やっぱりちょっと泣けた。なんだか全然他人事じゃないし。
作者の岡野雄一さんとお母さんのドキュメンタリー映像をはさみつつ、イッセー尾形草村礼子でドラマ化されているんだけど。それが真に迫っていて。そうそう、介護ってこんな感じになるよね。お母さんの行方がわからなくて必死に探すところとか、病院で徘徊するため柵付きのベッドに寝かせられて泣いてるところとか、見てて胸が苦しくなるシーンもあった。でも、心温まるところも、クスッと笑えるところもあって。やっぱりすごく良かったなあ。
漫画家を目指し、家を飛び出して上京した岡野さん。でも、40歳の時にUターン。漫画家としては芽が出ず、バツイチで息子とふたり、長崎に戻ったので、自分が親不孝だったとずっと思ってる。私もねえ、、親不孝だし。なんかそういう気持ちも共感した。
すでに他界されたお父さん。若い頃、酒を飲んでお母さんを殴ったりしたそうで。お母さんに手を引かれて、夜中の海を見ていた記憶があったりするらしい。母は世界一不幸な女だと思っていた時期もあったらしい。でも、認知症になった母のところに、母の思い出の中にいる優しい父親が訪ねてきて、母を花見に連れて行ってくれたり、手をさすって励ましたりしてくれるそうで。「ぼけるのも悪いことばっかりじゃなかね。」という岡野さんの言葉がすごく胸にしみた。
全編長崎弁なのも、なんだかすごく良かったなあ。長崎弁ってなんか素敵な言葉だよね。ちょっとカーネーションの周防さんを思い出したりして。この作品、映画化されるみたい。映画も、DVDになったら借りて見ようっと。