バリアフリー


この前、銀座の小さいイタリアンレストランでの、車いす受け入れについて、ネット中心に論争になっていた。そのやりとりを見て、だいぶん前にやっていた、キムタクと常盤貴子の“ビューティフルライフ”というドラマを思い出した。ドラマの中で、キムタクが二人の食事できるレストランを探して、あちこちのお店に聞いてまわるものの、「車いすでの入店は無理」と入店拒否にあっていたシーンがあったけど。あれって今でも現実なんだなあ、、としみじみ。昭和の昔から比べれば、あちこちバリアフリーのところが増えてきてるとはいえ、まだまだ東京の現実は厳しいみたい。

銀座の小さいお店って、古い雑居ビルみたいなところで、小さいスペースでやっているお店が多いよね。私が好きなお店も、やっぱりそんな感じで、通路は細いし、お店もこじんまり、、というかかなり狭い。それにしても、エレベーターが止まらない階があるってのがなんだかね、、と思う。ビルにエレベーターがついてるのに、そこの階には止まらないなんて、設計段階でおかしいんじゃないの?と思ったりする。構造上無理だったのかな。銀座は、立地としては最高な場所だから、ビルの設備が古くてもお客さんがいっぱい入る。設備はぼろくても借り主がすぐつくんだろうなあ。それで、ビルオーナーもバリアフリーに取り組まないのかな。建て替えとなると、相当なコストがかかるだろうけど、改築でどうにかならないのかね、、と思う。もうちょっと社会全体がバリアフリーに取り組んでいけるようにならないとなあ。ネットでは、車いす側をたたいてる人が多くてビックリしたけど、自分が明日、事故か何かで車いすになるかもしれないのに、どうしてこんな事が言えるのかな、、とすごく悲しい気持ちになった。
バリアフリー、今の自分の住まいは一応バリアフリーになっているんだけど、気になっているのは私の実家と旦那の実家。私の実家は、道路から家の玄関まで、そこそこの石段を登らなくてはいけない作りになってる。工事して手すりはつけてもらって、今のところどうにか父はその手すりにつかまって上り下りできてはいる。でも、そのうちダメになりそうで。そこをどうするかすごく悩んでいる。板をわたしてどうにかなる程度の段差だったら良かったんだけど。自分たちが若くて元気な頃には、こんなこと考えもしなかったよなあ。考えが甘かったということ。老夫婦ふたり、本当は家を処分して、どこかもう少し便利な場所のバリアフリーのマンションに住めたらいいんだけど。これからそれをやるにはあまりにもいろんなエネルギーが必要で。う〜ん。どうしたものやら。義父が一人暮らしするマンションも、やはり1階分階段を上がらなくてはならず。それもだんだんつらくなってきそうで。義父も、マンションの買い換えを考えたりもしてるみたいだけど、それに費やすパワーと費用を考えると、、。なかなか厳しいものがあるよね。若い頃からもっとバリアフリーについて真剣に考えておくべきだった、と今更ながら思う。