イラン式料理本

イラン式料理本 [DVD]

wowowでやっていた“イラン式料理本”という映画、録画して見たんだけど、これものすごく面白かった。岩波ホールで一昨年に上映されたドキュメンタリーなんだけど、料理を作る数人の奥さんとそのキッチンの様子を淡々と撮ってて、それがすごく面白い。内容はこんな感じ。

新婚夫婦のキッチンから、ベテラン主婦の台所まで、さまざまなイラン人女性が披露する今晩の献立や、伝統的な家庭料理の作り方。
そこから浮かび上がるのは、男と女、嫁姑、家族というドラマ、そしてイラン社会の“今と昔"。さまざまな思い出とともに引き継がれる家庭料理は、笑いと涙というスパイスによって、味わい深く熟成されていく。
イランを代表する鬼才モハマド・シルワーニ監督の最新作は、誰もがとても魅力的で、家族が愛おしくなる、美味しい逸品。

イラン料理ってどことなくトルコ料理に似てるかな？と思った。どれもすごく美味しそう。やっぱりドルマとかクフテとか作るのね、、と興味津々で見ちゃった。それにしても、監督の奥さん（テヘランのマンションに住み、若くて美人！）以外は、みんなものすご〜く時間をかけてお料理作ってる。こんなに時間かけて作ってたら、本当に料理だけで1日終わっちゃうのでは？と思うよ。大学に通いながら二人の子育てをしてる奥さんは、子供二人がいろいろ邪魔してる、ってのもあるけど、朝11時半頃から昼ご飯作ってて、できあがりは午後4時くらいになってるんだけど。すごい。長すぎるでしょ。映画に出てくるイラン料理の数々。すごく美味しそうで、必死で見ちゃった。あれを再現するのはあまりに大変そうだから、再現はしないけど、ちょっとした真似はしてみたいなあ。イラン料理では、炊き込みピラフ的な料理も多いんだけど、一旦お米をゆでて、その後に炊き込むという調理法が多いような。トルコ料理もそうだけど、トマトペーストって料理の必需品な感じ。そして、クミンやカルダモン、ターメリックなどいろんなスパイスをいっぱい使ってて、すごく美味しそう。トマトとタマネギ、お米は必須で、それ以外に豆とか茄子なんかもよく使うみたいね。
イスラムだから女性がすごく弱い立場で、、と思いがちだけど。まあそういう面もあるんだろうけど、監督の義母なんて、たぶんあの家庭の中で一番強いんだろうなあ、、ってのが、キッチンでの様子だけですごくよくわかる。なんだかすごくたくましいし、遠慮無く言いたい事言ってるのが笑える。
予告編見つけたので、ここに貼りますが、興味のある人は見てみて〜。