ミュンヘンで銃撃事件


私の大好きなミュンヘン。かつて95年〜97年に暮らしたドイツの街。もう20年も前になるけど、今も私にとっては特別な街であるミュンヘン。そのミュンヘンでテロが有った?と聞いて、本当に驚いた。
土曜の朝、ネットでニュースを見た旦那にたたき起こされた。「ミュンヘンでテロ有ったみたいだよ!」と。慌ててBBCをつけたけど、あんまり情報が無く、ネットでドイツのntvを見た。

銃撃事件の有った場所は、Olympia-Einkaufszentrum。オリンピックの有った場所オリンピアツェントルムから少し行った場所にあるショッピングセンター。私たちが住んでいた頃はまだなかったショッピングセンターで、その後ミュンヘンに旅行で行った時も、市の中心部のお店や市場が好きな私たちは行った事のない場所だけど、オリンピアツェントルムからはほど近い場所に住んでいたので、距離的にもよくわかる場所だし、まさかあそこが、、という感じだった。なにより、なんとなくドイツは、その中でもミュンヘンは大丈夫だろう、なんて根拠無く思っていっただけにすごく衝撃的だった。
最初ニュースを確認した時は、犯人は複数犯で、現場から逃走中、市内は厳戒態勢で市民には避難を呼びかけている、、なんて言ってたから本当に驚いたし、友人の事がすごく心配にもなった。住んでいた頃に近所でお世話になった人たちや、一緒にフランス語学校で勉強した仲間達はどうしてるだろう、、とか。いろんな思いが頭をぐるぐる回って、画面から目が離せなかったし、同じ画像ばかり繰り返し流れるニュースになんだかイライラしてしまった。

続報で、どうやら単独犯で、「イスラム国」とは関係が無く、精神的に病んでいた事が原因かも?という事が流れたし、公共交通機関も普通に動き出した、と聞いて少しホッとした。

心配でミュンヘン在住のお友達にメールしたら、翌日返事をくれたんだけど、彼女はかなり大変な思いをしたみたい。ちょうど事件のあった頃にミュンヘンの街中でお子さん二人連れで食事をしていたら、突然店員に、テロが有ったから早く地下に行って!と避難を促されて、地下に避難したらしい。その後も迎えにきた旦那さんと車に乗ろうとしたら、警官から外にいるな!と大声で怒鳴られて、車の前のお店に避難させてもらって、、と。すごい緊張感だったみたい。お子さん二人連れで本当に恐かっただろうなあ。複数犯のテロで犯人逃走中、なんて最初の情報を聞いたら、警察も住民もぴりぴりしただろうと思う。

精神的に病んでいる人が、何かのきっかけで組織的なテロを真似して突然銃を乱射したりしたら。それは防ぎようが無い気がする。世界がどこでも平和で安全、、なんて事はやっぱりあり得ない夢でしかないのかな。本当に悲しい。東京は今のところ、銃の所持について規制がかなり機能しているから安全がある程度保たれている気がするけど。それが崩れると日本もどうなるかわからないよね。
日本でも危機意識もって出来ることはやって自分の身は守らないと、と思う。私がミュンヘンで借りていたWohnungの玄関扉は三重ロックだった。普通のロック二つに太いかんぬき錠まであって、ここは外国、といつも出かける前に確認して街に繰り出していた。あの緊張感は今でも身体にたたき込まれてる、、、はずなんだけど・・。