王妃マルゴ

王妃マルゴ 5 (愛蔵版コミックス)

王妃マルゴ 5 (愛蔵版コミックス)

ポーの一族』の後、すぐにこちらも読んだ。『王妃マルゴ』の5巻。これは、、本当に切なかった。なんとも、、暗澹たる気持ちになってしまう。でも、ストーリー展開からは目が離せないんだけど。
「わしの父はカトリックじゃった。愛する母はユグノーじゃった。わたしは、、わたしは父か母のどちらかを選ぶことはできない。わたしは、、本当は何者なんだろう。」
「ああ父上、母上、殺した者も殺された者たちも、どちらもわたしの愛する人々なのです。」
というナヴァルの嘆きがすごく胸に痛い。
結婚式を血で染められたマルゴも本当に可哀想すぎる。読んでいて辛いけれど、この先も気になって仕方ない。萩尾先生の美しい絵でこんな悲しいストーリーを詳しく描かれると、つらいね。読まずにはいられないけれど。
宗教を巡る争いは、今、この2010年代になっても相変わらず続いている。人間って存在はなんて愚かなんだろうね。