デッカー&リナの最新作

正義の裁き 下 (2) (創元推理文庫 M ケ 1-12)

正義の裁き 下 (2) (創元推理文庫 M ケ 1-12)

デッカー&リナシリーズの最新作、正義の裁きを読んだ。
新作も、アメリカのある断面をすぱっと切り取って見せてくれる感じで、推理物としてもとても面白かった。
ただ、今回の作品は、容疑者の男の子、そのガールフレンドがそれぞれ語り手となる章も多くて、その分ちょっとデッカーとリナのストーリーが少なくなったようなところが少々不満と言えば不満かな。リナの登場シーンが少なかった。あと、私の好きな同僚、マージが出てこなかったのもちょっと残念。でも、中身はとっても面白かったので、推理小説好きの方にはおすすめです。
原題は“Justis”らしい。読み終わって原題を思い返すと、なかなか深いな。いろんな意味で。