しあわせのパン

しあわせのパン [DVD]

しあわせのパン [DVD]

これはAmazon Prime Videoで見た。2012年1月に公開された映画。あらすじはこんな感じ。

りえ(原田知世)と尚(大泉洋)夫婦は、東京から北海道の月浦に引っ越し、パンカフェ「マーニ」を開店する。夫が丁寧にこねたパンに見合う料理を作るのは妻の担当で、いつも季節の食材をふんだんに使った料理がテーブルを彩っていた。そんな「マーニ」には、それぞれ何かしらの事情を抱えた客たちが店を訪れるものの、帰りには不思議とみんな心が軽くなっているのだった。

オムニバス形式で、四季ごとにストーリーがある感じ。北海道のとても美しい風景と、めちゃめちゃ美味しそうなパンの香りが画面からこっちにまで漂ってきて、どうにも美味しいパンが食べたくなる映画だった。心がほんわかするようなファンタジーという感じだった。
映画としては、すごく良いなあ、と思う点と、ちょっとなんだかな、、って思う点と両方あって。評価しにくいけど、私的には、まあ良、くらいの感じかな。
良いなあと思った点。お友達のパン屋さんの事を思い描きながら見れたので、「あのご夫婦はこんな感じなのかな」とか「最終的に彼らの目指してるお店ってこんな感じなのかな。いや、こんな甘くないし、、と思うのかな」とかいろいろそんな事考えて見れたところは面白かった。そして、北海道の風景はとても美しい。それが見れるだけでも楽しい。パンも料理もとても美味しそうだった。脇役の人もいい味出してる。そして、なんと言っても、冬編の老夫婦役、中村 嘉葎雄と渡辺美佐子がものすごくうまくて。彼らの演技を見てるだけで、それだけで見る価値あったなあ、、って思った。
ちょっとなんだかな、、って思った点。なんだろう、ファンタジーだと思えば良いんだけど、それにしてもなんだか作りがあまりにもゆるすぎる感じがう〜ん、、と思った。かもめ食堂は大好きだったんだけどね。あれだってファンタジーじゃん、といわれればそうなんだけど、、でもね。なんかこれはファッションとして作り込んでる感じがなんとなくして、、。まあこういう映画を心穏やかに見る時間ってのも良いもんなんだけどね。あんまりリアルなしんどい重い作品は見たくないし。
多少不満点はあるものの、全体的には私の好きなテイストの作品だった。美味しいパンとポトフが食べたくなっちゃったよ。