レべレーション〜山岸凉子の描くジャンヌ・ダルク

東京ラブストーリーの新作が載ったスピリッツを探しに行ってくれた旦那。スピリッツが無かったので、代わりにこれなんかどう??と買ってきてくれたのが『レベレーション』。山岸凉子の新作コミック。“へえ。山岸凉子ジャンヌ・ダルクを描くのね。”とちょっとわくわくしながら手にとってみた。
うわ〜。これはすごい。さすが山岸凉子。とっても引き込まれる。あの『日出処の天子』の世界にどこか通じる。神と対話しているところが厩戸王子を思わせる。
魔女の罪を被せられ、処刑を宣告されたジャンヌが、刑場へ連行されるシーンから始まっている。「わたしは解放される。疑ってはならない。信じています。」って彼女の心の声は言ってるけど、歴史上の出来事を知ってるこちらとしては、ちょっと切ない。刑場へ連行されながら彼女は、運命を変えた13歳の頃を思い出している。その時、彼女は神の声を聞いて、フランスを救うために立ち上がるんだよね。1巻ではまだ、兵士になるために生まれた村を去るところで終わるんだけど。文盲で農民の少女だったジャンヌ・ダルク。彼女がどうやってフランスを救う事になるのか。それを山岸凉子がどう描いていくのか。これは次巻も買うしかないでしょう。すっかりはまっちゃった。