楽毅

この前、ブックオフの割引セールで安かったので、3巻まとめて買ってきた『楽毅』。実は4巻本だった事に後で気づいたんだけど、まあ4巻はどこかで入手しよう。とりあえず、1巻から読み始めたんだけど、すご〜く面白い。
あらすじはこんな感じ。

古代中国の戦国期、「戦国七雄」にも数えられぬ小国、中山国宰相の嫡子として生まれた楽毅は栄華を誇る大国・斉の都で己に問う。人が見事に生きるとは、どういうことかと。諸子百家の気風に魅せられ、斉の都に学んだ青年を祖国で待ち受けていたのは、国家存立を脅かす愚昧な君主による危うい舵取りと、隣国・趙の執拗な侵略だった。才知と矜持をかけ、若き楽毅は祖国の救済を模索する。

私の大好きな諸葛孔明が、自らを「管仲、樂毅に比す」と言った楽毅。中国では有名な名将らしいんだけど、私は知らなかった。中国の歴史には詳しくないし、名前もわかりにくいんだけど、でもこの話、すごく面白い。
いくら軍師が優れていても、上に立つ人がバカだとどうしようもないんだよねえ、、と。“銀河英雄伝説”のヤン・ウェンリーの時もすごく思ったんだけど。楽毅が気の毒で。まだ2巻の途中なんだけど、この先彼がどんな苦労を乗り越えて、歴史に名前を残すのか。ちょっと楽しみ。宮城谷さんの文章って読みやすくて面白い。新潮文庫は結構文字も大きくて読みやすいな。これは年寄りをターゲットにしているからなんだろうか、、。ま、それはともかく。後半も楽しみ。