フランス映画

基本的にフランス映画って好きだ。もちろん全部好きってわけじゃないけど。主人公が自殺しちゃう系の暗い映画はあんまり好きじゃない。でも、フランス映画だと、それほどすご〜く感動する作品でなくても、なんとなく満足しちゃうのは、自分がフランスかぶれだからなんだと思う。フランス語の響きが好きってのもあるし。
この頃フランス映画を公開してくれるようなミニシアターが減りつつあり、ちょっと寂しい。映画館になかなか足を運べなくなってる、私たちの責任もあるんだろうけどね。東京でこの状況、、ってのは、映画にとって厳しい時代になってるのかな。
映画館に見に行けなくても、TSUTAYAでDVDを借りるときに参考になるように、映画館での上映情報だけはちょこちょこ確認してる。たまに、ミュンヘンでちょくちょく行ったミニシアターが公開してる映画もチェックしたりする。日本ではまだ未公開のものも多く、でも、良い作品はドイツより遅れて日本で公開されることも多いみたいだから。

ドイツで公開中で、見たいな〜ってすごく思ったのがこの作品。『Entre Les Bras - La cuisine en heritage』。entre les bras?つまり、腕の間ってこと?って最初思ったんだけど、そういう意味も含ませてはいるみたいなんだけど、このタイトルは、二人のBras(人の名字)の間でってことみたい。映画の内容について、パリの日本語版タウン誌のページに紹介があったのでちょっと引用してご紹介。

ライオール(ラギオールとも発音)は、ナイフの生産地として知られるフランス中南部のオブラック地方にある小さな村。大自然のど真ん中、このライオールの高原の頂上に、世界中から訪れるホテル・レストラン「ミシェル&セバスチャン・ブラス」が立っている。1999年からミシュランガイドで3つ星を保持しているこのレストランを率いるミシェル・ブラスと長男セバスチャンを追ったドキュメンタリー「アントル・レ・ブラス」が、3月14日から公開されている。
2009年、ミシェル・ブラスは、息子のセバスチャンに店を任せることを決意。料理人から料理人へ、父親から息子へ、料理に対する哲学や精神がどのように受け継がれていくのか−。日常生活のなかで交わされるさりげない2人の会話、ブラス家の歴史、ミシェルの両親をはじめとするブラス家の人々とのやり取りを通して、そして四季折々のオブラックの自然のなかで、たんたんと映し出されていく。
「3つ星レストランを残すということは、子供にとっては決してうれしい遺産ではないでしょう」。3つ星レストランを引き継ぐ厳しさについて、これまでのインタビューの中でも、映画の中でもミシェルと夫人が語っている。ミシェルは毎日、厨房に立っているが、調理は行わず、セバスチャンのサポートに徹している。数歩後ろに立って、息子を見つめる眼は、優しくて厳しい。ユーモラスでありながら、切なくもなる。
誰もいない厨房で、1人で新作を試し続けるセバスチャン。ときには父親を、そして父親と自分の長男が自宅のキッチンに立つ姿を、後
ろからただ見つめている。そのまっすぐな視線と沈黙のなかに、たくさんの言葉が隠されているように思えてくる。

私、レストラン関係のドキュメンタリー大好きだし、すごく興味を惹かれる映画だなあ。上記Youtubeの予告編見ても、この芸術品のような美しい盛りつけが、さすが三つ星だなあって思う。ここのレストラン、駅から車で何時間もいかないといけない、とんでもない場所にあるみたいだけど、それだけ自然が豊かな美しい場所にあるみたいなのよね。景色も楽しめるレストランなんだろうね。お値段が高いだろうし、なかなか行く機会もないだろうけど、どんな味か想像しながら楽しめたらいいなあ。日本でも公開してくれるかなあ。せめて、DVDだけでもTSUTAYAに置いてくれたらいいんだけど。
ところで、今公開中の『最強のふたり』って、フランス映画にしては結構ヒットしてる感じ。今週の映画動員ランキング(オリコン)では、なんと9位に入ってるのでちょっとびっくり。珍しいよね。こんなにヒットするのって。

実は、お正月にドイツに行ってた時、ちょうど封切り中で、街中のポスター見てすごく気になってたんだよね。で、旦那がAPPLE TVで購入、ダウンロードしてくれてる。問題は仏語か独語のみで、どっちも字幕はつけられない。う〜む。仏語や独語でも字幕つけてくれれば、部分的にでもなんとなくわかるんだけど、音声のみってかなりきついなあ。ま、でもとりあえずだいたいのストーリーはわかってるので、APPLE TVで見て、あとはいつかwowowででもやってくれるのを待とうかな。

予告編見たら、すごく面白そうだし。見に行ったお友達の評判もいいみたいだし。期待できそう。