テレビあれこれ

  • プロフェッショナル仕事の流儀

ビル清掃、新津春子さんの回を見た。彼女の仕事ぶり、生き方には感動した。2013年〜2014年と、2年連続で「清潔な空港」世界一に選ばれた羽田空港。その栄光を陰で支えたのは、羽田ひとすじ20年の新津春子さん。彼女は、清掃技能選手権でも最年少で“日本一”に輝いた。その技術はまさに職人技。80種類以上の洗剤を駆使し、あらゆる困難な汚れを素早く、どこまでも細やかに落としていく。彼女は、職人としてプライドを持って仕事をしているのがすごく伝わってきた。この番組を見てすぐ後に羽田空港に行ったんだけど、確かに世界一清潔な空港に選ばれるのわかる。トイレもすごくきれいだった。あれだけたくさんの人が利用し、外国人もたくさん使ってるのに、これだけ美しく掃除が行き届いて清潔が保たれてるのがすごいなあ、、としみじみ。
そして、今、彼女は羽田空港で働く清掃員・500人のトップとして多忙な日々を送っている。責任者として、掃除をしながら、清掃の人の指導もする立場。でも、そこまでの道のりは厳しい逆境の連続だった。生まれは中国・瀋陽、父は第二次世界大戦のとき、旧満州に取り残された日本人残留孤児、母は中国人だった。新津さんは、生まれ育った中国でも、そして17歳で渡った日本でも、壮絶ないじめを経験したという。「自分はいったい何者なのか」という悩みを抱えながら、唯一雇ってもらえた清掃の仕事に、朝も夜も明け暮れてきた。彼女を見いだし、やる気を与え、彼女に責任を持たせた上司も実はすごくえらい人だったんじゃないかなあ、、って思った。それに答えた新津さんは本当に素晴らしい人だと思う。
番組の最後。夜勤明けの彼女に、「これから家に帰って寝ますか?」って聞いたら、「はい、1時間掃除したらそれから寝ます。」って。すごい、、。どんだけ掃除魔なんだ〜。私、爪の垢を煎じて飲ませていただかねば、、。

途中見てない回もあるんだけど、ちょこっと飛ばしつつも楽しく見てる。丁寧にあくをとっていろんなうまみを抽出した篤蔵 のふらんすカレー、食べてみたかったなあ。そして、役作りで20キロも減量した鈴木亮平花子とアンの時はそれほど好きではなかったんだけど、今回の渾身の演技、すごいなあ、、と思う。やっぱり面白い、このドラマ。