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六月燈とは、旧暦の6月(現在では7月)に鹿児島県内の神社・寺院でそれぞれの日程が定められて行われているお祭りです。
県民に「ロッガッドー」の呼び名で親しまれています。
薩摩藩第二代藩主の島津光久が、上山寺新照院に観音堂を建立して供養のために燈籠を灯したのを、領民達が見習った事がこの祭りの始まりと言われています。
しかし、それ以前からも疫病払いや虫追いを兼ねて灯明をささげる風習があったともされています。
梅雨明けの季節でもあり、稲に害虫が発生する時期で、悪疫退散・五穀豊穣・家内安全などを祈願し、こうした民間の行事が洗練されて六月燈の祭りに発展したのだろうと言うことです。
鹿児島県下の神社や寺院に灯籠が奉納され、7〜8月上旬の期間中、各地の神社仏閣で日にちを違えてほぼ毎日縁日が開かれています。
県内最大規模の六月燈は、7月15日、16日に開催される照国神社の六月燈だとされています。沿道にはたくさんの夜店が並び、境内が地元企業や商店街の奉納した豪華な燈籠で飾られる様子は圧巻です。
鹿児島ではとても大きいお祭りみたい。そのお祭りの映像が引きで出てくるところがあるんだけど、夜、灯りのともった燈籠がすごくきれいで幻想的だし、ものすごくたくさん屋台が出ていて、そこにいっぱい人が来ていて、まさに日本の夏祭り、という感じ。素敵な風景だなあって思った。鹿児島にこんな大きなお祭りがあるとは知らなかった。
大型ショッピングセンターの進出でシャッター通りと化した鹿児島の小さな商店街にある家族経営の老舗和菓子店「とら屋」。そこを取り巻く人々の人間模様を、離婚を決意して東京から実家に戻ってきた次女の奈美江(吹石一恵)を中心に、六月燈前後の3日間に凝縮してコメディ風に描かれている。
私は和菓子大好きだけど、こういう田舎の和菓子屋さんって確かに苦しいだろうなあ。そもそもマーケットが小さいし。ガイドブックで紹介されるくらいの名物お菓子が作れたらいいんだけどね。そんなわけで、一生懸命新商品を開発してたりする。吹石一恵を東京から追っかけてくる旦那さんが津田寛治。よっぽど慌ててたか、天然なのか、持ってきたお土産が、東京ばな奈って、、。笑。
全編通じて話される鹿児島弁がすごく耳に心地良い。地元の人には、たぶん下手な人とか気になるんだろうけど、私は全然わからないから、半分外国語くらい理解できないところもあったりするんだけど、すっごく気持ちいいし、見ててなんだか気分がほんわかする。あ〜。九州行きたいなあ、、鹿児島行きたいなあ、、なんてね。しみじみ思った。
お父さん役をやっている西田聖志郎という役者さん。あんまり知らなかったんだけど、その人の企画した映画らしい。鹿児島出身の方で、その縁で鹿児島を舞台にしたドラマなんかの方言指導もよくやっているみたいで、篤姫の方言指導もされたそうだ。
すごく劇的!とか、感動の波が押し寄せてくる、、とか、そんな映画ではなかったけど、なんとなく気持ちがほんわか温まるような、なかなか良い映画だったと思う。鹿児島行ってみたいなあ。本場の焼酎飲みたいな。