つい最近、時々読みに行ってる方のブログで紹介されていた映画。こんな映画やってたんだ！と、見逃したことにすごくショックを受けちゃった。
2013年、アルベール・カミュ生誕100周年を記念して作られた作品。映画の中身はこんな感じ。
「異邦人」「反抗的人間」等で知られるノーベル文学賞作家、アルベール・カミュ（1913—1960）は、46歳の若さで自動車事故のためこの世を去った。
その際にカバンから発見された執筆中の小説「最初の人間」は、30年以上の長い歳月を経て、1994年に未完のまま出版され、フランスで60万部を売り上げるベストセラーとなり、その後世界35か国で出版、大きな反響を呼んだ。
しかも、フランスに住む作家が、生まれ育ったアルジェリアに帰郷する、という設定は紛れもなく自伝であり、カミュの創作の原点を知る上で大きな事件であった。
2013年に迫った“カミュ生誕100年”を記念し、遂に映画化されたのが本作である。
カミュは、アルジェリア生まれ、ピエ・ノワールという複雑な立場だったんだなあ。ピエ・ノワールとは、もともとフランス人なんだけど、植民地であったアルジェリアやチュニジアなどマグレブ諸国に住んでいた人たち。アルジェリア戦争で多くはフランスに帰国するんだけれど、本国で差別的な扱いを受けることもあったとか。そんな複雑な歴史背景をも描いた作品のようだ。アルジェリア戦争などについて、詳しく描かれているみたいで。
歴史的にもとっても興味のある時代を描いた作品だったのに、こんな映画をやっていたのを全然知らなかったなんて。地方では順次公開でまだやっているところも、これから公開のところもあるみたい。う〜む。岩波ホールでやっている間になぜ気づかなかったかなあ。これはDVDになるだろうか。なっても近所のTSUTAYAに置いてくれるかどうか。wowowがやってくれるといいけどなあ。くよくよ、、。
